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勝手にミステリーハンター

中の人は、美術館や博物館が好きです

オペラ初体験。プッチーニのマノン・レスコー@ロイヤルオペラハウス

先日、ロンドンのロイヤルオペラハウスにマノン・レスコーを見に行った。

オペラを見に行くのは初めてだった。今たまたまロンドンに住んでいて、比較的こういう類の文化芸術が手に届きやすいところにある、ということでバレエだのクラシックだのと1~2カ月に1回は有名なホールに聴きに行く、という遊びをしている。(もちろん良い席は高いけれど、そんなに良い席でなければ15ポンド(≒2000円)くらいから良いホールで見れてしまったりするので、そんなに値の張る遊びではない。)

それでもいきなりバレエやクラシックをじゃじゃ~ん、と見せられても、それがその世界でどれくらいの評価に値するのかということは皆目分からない。なんだか素敵だったな、ちょっと眠くなっちゃったな、という程度の感想しか抱く能力がない。何にせよモノを評価するには、それなりにそのモノを消費しなければならないのだから、それは当たり前なのだけれど。

でもどんな評論家にも最初の鑑賞作品というのはあるはずなので、まぁよいのだ。私はまだあと4~50年生きなければならないはずので、分からないことが増えていくくらいでちょうどよい。

 

さて。

一応説明をしておくと、ロイヤルオペラハウスとはロンドンのコベントガーデン(渋谷みたいな繁華街)にあるイギリスを代表する一番の劇場である。ほぼ毎日、オペラやバレエなどをかわりばんこに上映している。

そこで2016年11月22日~12月12日までの間上演しているのが、プッチーニ版のマノンレスコー。

『マノン・レスコー』とは

『マノン・レスコー』とは、正式には『騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語』といい、1731年発表されたフランスの長編小説。

この話を基に、劇や映像作品がたくさん生まれている。オペラとしては、マスネ作曲の『マノン』とプッチーニ作曲の『マノン・レスコー』があり、今回はプッチーニ版を上映していた、というわけです。

ふたつのオペラの違いについてはこちらに詳しく記載がありました。

初オペラの感想

ミュージカルやバレエに比べると…地味、というのが正直な印象でした。

当たり前ですね。ダンスをするわけでもなく、ただ少しきれいな衣装を着て、舞台装置の上で歌っているだけなのですから。正直、インターバル前には一瞬ウトッとしてしまう場面も。

もうひとつ、ウトッとした原因は英語のサブタイトルを読み進めるのに疲れてしまったから。オペラって5割くらいがイタリア語で歌われますよね、なのでサブタイトルでセリフを理解せねばならんのですが、それが英語、ということで(そんなに英語が得意ではないので)サブタイトルを読むのに必死になってしまいました…。途中で集中力が切れ、なんだか頭がぼんやりしてしまったのかもしれません。

それでも、インターバル後はどんどん音楽もテンションがあがってきて、主役2人の歌声もすごい。(すごいとはまた陳腐な…)言語が分からなくっても、飲みこまれていきました。

最後には今までいろいろな舞台で見た中で一番のスタンディングオべーション。これは、観客のみなさんもそこそこ満足なのかね?などと思いながら初のオペラ鑑賞は幕を閉じました。

 

ひとつだけ笑ってしまったのは、マノンレスコーという主役の女性が最後に死ぬシーン。「死ぬ~!」みたいになってから10分近く歌い続けていて、まだ死なないの?まだ死なないの?と突っ込みを入れつつ拝見しました。

また、死ぬ演技をしているわけですから横になって声を出しているわけですが、それでもあんなオペラ声が出るなんてすごいな~、と女優さんの声に関心した次第であります。

クレジット

Music:Giacomo Puccini

Libretto:Luigi Illica

Director:Jonathan Kent

Designer:Paul Brown

Lighting designer:Mark Henderson

Movement director:Denni Sayers

Performed by:The Royal Opera

Antonio Pappano conducts Sondra Radvanovsky and Aleksandrs Antonenko in the first revival of Jonathan Kent’s thought-provoking production of Puccini’s first operatic triumph.